ソフトバンク藤本監督 激動の時代知る、たたき上げの味
編集委員 篠山正幸
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プロ野球ソフトバンクの藤本博史新監督(58)は1980年代後半にホークスを率いた杉浦忠氏以来の南海生え抜き組として指揮を執る。昭和の猛者たちの時代を知り、親会社の変転の荒波を乗り越えてきた「たたき上げ」の人の味が、キャンプでもにじみ出ている。
きっちりメニューが組まれ、流れるように進むキャンプの一日のなかに、藤本新体制の肝煎りの1時間がある。夕方5時から6時までの「自由時間」だ。チーム一体の全体...

プロ野球やアマチュア野球、ソフトボールなどの球技で日々奮闘する選手やスタッフたちの姿を描くコラム「勝負はこれから」。日本経済新聞の篠山正幸編集委員が担当します。