米国の関与、重要な要素に 韓国大統領選と日韓関係
木村幹・神戸大学教授
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ポイント
○新政権は日本を米国の同盟国として重視
○歴史認識や経済関係では歩み寄りみせず
○対中包囲網で韓国排除なら日米に火種も
○新政権は日本を米国の同盟国として重視
○歴史認識や経済関係では歩み寄りみせず
○対中包囲網で韓国排除なら日米に火種も
韓国の新政権誕生に際して、日本の一部から一方的な期待が向けられるのはいつものことだ。
典型的な事例は、2012年の大統領選での朴槿恵(パク・クネ)氏当選時の状況だ。当時は政権末期の李明博(イ・ミョンバク)氏が竹島に上陸したことなどで、日韓関係が急速に悪化していた。だからこそ親...

マクロ経済学などを専門とする学者や有識者が内外の論文やデータを紹介しながら、学術的な視点から経済の動きをわかりやすく解説します。