「年収の壁」を壊すということ 立ちはだかる年金制度
論説委員 柳瀬 和央
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給与が一定額を超えると社会保険料が天引きされるようになって手取りが減る「年収の壁」問題。岸田文雄首相が「対応策を検討する」と国会で答弁したことで、当面の政治課題に急浮上した。
この問題が改めてクローズアップされた背景には、2022年10月に実施された2つの政策変更がある。
一つは最低賃金の引き上げだ。週20時間以上働くパートタイム労働者は、給与が月8万8000円(年換算で約106万円)を上回ると...
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