引き分け貢献の抑え投手 報われない仕事の美しさ
編集委員 篠山正幸
[有料会員限定]
九回で打ちきりとなる今季のプロ野球は引き分け試合が増えた。それに伴って、抑え投手の報われない奉仕も増えている。同点の九回裏に登板し、引き分けに持ち込んでも、セーブやホールドのご褒美はない。打たれたらサヨナラ負け、という責任の重さの割に、見返りが乏し過ぎるのではないか。
新人ながら抑えに抜てきされ、開幕から無失点行進を続けてきた広島・栗林良吏に土がついたのは13日のオリックス戦。3点差からの九回表...

プロ野球やアマチュア野球、ソフトボールなどの球技で日々奮闘する選手やスタッフたちの姿を描くコラム「勝負はこれから」。日本経済新聞の篠山正幸編集委員が担当します。