「貿易戦士」の熱きエール デジタルの「青い海」を見よ
本社コメンテーター 西村博之
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資源も食糧も輸入に頼る日本は輸出で稼ぐ必要がある。そんな危機感をかつて官民は共有した。
1967年に設立された「貿易大学校」はその象徴だ。正式名は貿易研修センター。静岡県富士宮市の施設で官庁や商社、銀行、メーカーの幹部候補が丸1年共同生活し、国内外の講師から学んだ。
「貿易実務や語学はむろん、食事のマナーや社交ダンスもたたき込まれた。皆が日本の輸出を増やすのだと意気込んでいた」。そう振り返るのは...

経済・金融政策、市場、銀行、貿易を取材。日銀キャップなどを経てニューヨーク駐在。トランプ政権の移民政策に関するルポが世界新聞・ニュース発行者協会の18年「アジア・メディア賞」特集部門で銅賞。経済部次長、英文統括エディター、編集委員兼論説委員を経て現職。近著に「リブラの野望」。