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マンガ家 里中満智子(9)上京

連載打ち切り ヒット出ず 編集者から「大阪に帰ったら?」

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初めての東京暮らしは、旧華族のお屋敷だった。1965年春、私は高校を中退して上京、文京区音羽の講談社の裏手にあった洋館に身を寄せた。今はもうない建物だが、締め切りを守れない作家を「カンヅメ」にする場所として使われていた。電話機は1台のみで、編集者から電話がかかると、管理人さんが呼び出してくれる。私がいたときは、他の部屋に開高健さんがいらしたようだが、さすがにご挨拶はできなかった。

やがてそこから...

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里中満智子

マンガ家の里中満智子さんは高校生時代に鮮烈なデビューを飾って以来、第一線で活躍し続けています。団塊世代に生まれ、厳しい母親からは「試験で一問でも間違えたら集めた漫画を捨てる」と言われながらも反対を乗り越えてプロの道に。「アリエスの乙女たち」「天上の虹」といったヒット作を生み、あまりに多忙な日々を送る中で、様々な苦悩や子宮頸(けい)がんなどの病気とも向き合ってきました。手塚治虫や石ノ森章太郎ら巨匠たちとの交流は日本のマンガ史そのものともいえる興味深いエピソードばかり。現在は日本漫画家協会理事長を務め、奮闘を続ける里中さん。日本の漫画が「クール・ジャパン」として世界的な評価を受けるはるか前史から、大きく広がるマンガ界の未来までを展望する読みどころたっぷりの連載です。

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