データに基づく政策論議を 中里透氏
上智大学准教授(マクロ経済学)
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最近、EBPMという言葉をよく見かけるようになった。エビデンス(証拠)に基づいて政策を立案することは、行政の効率的な運営に大いに資するだろう。
もっとも、経済政策全般を見渡すと、データに基づく議論が十分に行われているとは言えないようだ。たとえば、アベノミクスについては「放漫財政」という評価が定着しているが、実際のデータを確認すると、歳出(政策経費)の水準は2013年度から19年度までほぼ横ばいだ...
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