最低税率、格差是正に寄与 法人課税、国際合意の意義
ガブリエル・ズックマン カリフォルニア大学バークレー校准教授
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ポイント
○租税回避地の利益計上の意味合い薄れる
○中産階級はグローバル化の恩恵得られず
○国際経済開放と革新的な課税は両立可能
○租税回避地の利益計上の意味合い薄れる
○中産階級はグローバル化の恩恵得られず
○国際経済開放と革新的な課税は両立可能
2021年10月、およそ130カ国・地域が多国籍企業に対する法人税の最低税率を15%とすることで最終合意した。これは極めて重要な転換といえる。過去20年間、国際機関は課税ベースの定義を一致させようとするだけで、大企業の法人税率についてはたとえ1%といった低い数値でも事実上容認...

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