故・一柳慧さん(作曲家) 異分野の芸術出合う場求めて
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「ジョン・ケージに薫陶を受けた現代音楽の旗手」。前衛芸術の中心地だった1950年代のニューヨークで学んだ作曲家の一柳慧さんには、常にこうしたイメージがつきまとった。しかし、神奈川県民ホールの真野純館長は「本当はそんなレッテルが嫌だったのではないか。ケージを通してでなく自分の作品をもっと聴いてほしかったろうし、彼は『現代音楽』の枠を超えたかったと思う」と話す。同ホールは一柳さんが長く芸術総監督を務...
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