異形の企業統治 東芝調査報告書に見る政官民のなれ合い
編集委員 小平龍四郎
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東芝が公表した2020年7月の株主総会運営に関する調査報告書は、政官民が濃密に結びつく日本型企業統治(コーポレートガバナンス)の異形を浮き彫りにした。影響は東芝1社にとどまらないだろう。投資家の不信の芽を摘むためには、すべての日本企業が市場と真摯に向き合う必要がある。
ノートリアス・MITI(悪名高き通商産業省)――。報告書を読んで、この言葉を思い出した人も多かったのではないか。高度成長期の日本...