自分なりの「地図」を描く 広瀬克哉さんの読書の流儀
広瀬克哉・法政大総長(リーダーの本棚)
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高校2年の時、人生の転機となる論文と出合う。戦後日本を代表する政治学者、丸山眞男だ。
通信添削の現代国語の問題で「人間と政治」が出題されました。全体主義に同調する人間の本性やそれが民主主義への脅威になっていることを論じ、人間が政治的に進歩していけないとしても「学問や宗教は政治に対して違約を責めることは出来ない、むしろ『取扱注意』の赤札をついに人間から不要にすることの出来なかったおのれの無力さをこ...