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十三代目結城孫三郎が襲名披露 糸あやつり人形結城座

十三代目結城孫三郎を襲名する数馬=石橋 俊治撮影

創立は寛永年間で、徳川三代将軍家光の時代に幕府の公認を受けたという。以来、385年を超える歴史を持つ江戸糸あやつり人形「結城座」が、座長の名である「結城孫三郎」を現在の十二代目の長男、数馬に継承する。その襲名披露公演が6月2~6日、東京芸術劇場シアターウエスト(東京・豊島)で開かれる。

手板と呼ばれる操作板と数十本もの糸で人形を動かす結城座は、歌舞伎と同じ演目からシェークスピア、新作など幅広く手がける。国記録選択無形民俗文化財や東京都無形文化財に指定され、国際的な知名度も高い。

その歴史を継ぐ数馬は、1978年生まれ。襲名披露では、劇作家の鄭義信がシェークスピア「十二夜」を翻案・演出した「十一夜 あるいは星の輝く夜に」を上演する。原作の「12」を「11」に変えて、登場人物が福島弁を話すことにより「3.11(東日本大震災)」を連想させる物語になっているという。

今後の目標について、数馬は「古いやり方にも挑戦したい」と話す。「古いやり方」とは、舞台上に足場を組んで、人形遣いがその上から人形を操作する方法だ。かつては古典を上演する際にこの手法を使ったが、足場を組むため仕込みが大がかりになる。人形遣いの負担も大きく、上演の機会は限られる。「今のうちにやっておかないと、できる座員が減って、伝統が残せなくなる」と危惧を口にする。

新型コロナウイルスでも打撃を受けたが、寄付を募る仕組み「パートナーズ倶楽部」を立ち上げるなど運営でも工夫を続ける。「貴重な人形や道具も含めて、伝統を何とか次の時代につながなくては」と数馬は気を引き締める。

(瀬崎久見子)

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