円・ドルダービー学生対抗戦 明治大・三又チームが首位
中学生以上の学生がチームで円・ドル相場の予想を競う「第21回学生対抗円ダービー」が始まった。6月末の終値を募集した1回戦は、明治大学商学部3年の三又由佳さんのチームが首位に立った。
三又チームは金融論を教える小原英隆教授のゼミに所属する6人が集まった。メンバーは2年時にファイナンシャルプランナーの資格を取るための勉強をし、金融の基礎知識を身につけている。それぞれが日米金利差や業況感指数などの経済指標を調べた結果を持ち寄り、予想期間は緩やかな円安が続くと読んだ。
6月30日終値の110円54銭を1銭たがわず当てた結果に、三又さんは「びっくりした」と喜ぶ。新型コロナウイルスの感染拡大の期間と重なり、議論はオンラインが中心となった。2年から一緒のゼミ生とはまだ1度しか実際に対面したことがないという。三又さんは「顔を合わせて活発な議論をしてみたい」と願う。
小原教授は「環境は万全とは言えないが、目標に向かって経済データを集める貴重な経験となっている」と語る。
2位には立花学園高校(神奈川県松田町)3年の高橋樹生さん、東洋大学経済学部2年の竹上航世さんのチームが終値と1銭差の好予想で並んだ。
政治・経済の授業の一環として参加した高橋チームは、クラスで席の近い3人で構成した。為替相場に関わるニュースやグラフを、スマートフォンを使って調べた。新型コロナのワクチン接種の状況を日米で比較し、「日本は遅れているので円安方向だろう」(高橋さん)と読んだ。2位の結果に、授業を担当する込山望教諭は「快挙だね」とたたえたという。
竹上チームは渋沢健太郎教授のゼミに所属する5人で参加した。2班に分かれて日本と米国の経済状況を調べ、「米国の雇用データが強かったことなどからドル高方向と予想を立てた」(竹上さん)。ワクチン接種が進む米国の人々がマスクをせずに外出する映像も、ドル高予想を立てる根拠としたという。
渋沢ゼミは海外研修をゼミの伝統としてきた。竹上さんは「コロナが収まり、研修に出かける日を心待ちにしている」と話していた。
1回戦には全国52校から514チームが参加した。優勝は7月末の終値予想との合計値で決まる。

日経平均ダービーの予想締め切りは8月31日24時です。9月30日の日経平均株価終値の予想を募集します。1人1予想に限ります。複数応募や必要事項の記入漏れは失格になることがあります。
★ここから応募できます。
入賞者には図書カードを進呈。1位は3万円、2位は2万円、3位は1万円、4位以下の入賞者には5000円です。ピタリ賞もあります。
円・ドルダービーの予想締め切りは8月31日24時です。9月30日の東京外為市場の円・ドル相場(午後5時の終値、値幅の左側の数字)の予想を募集します。1人1予想に限り、複数応募は失格になることがあります。
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入賞者には図書カードを進呈。1位は3万円、2位は2万円、3位は1万円、4位以下の入賞者には5000円です。ピタリ賞もあります。