暮らしを支える交通政策(11) 交通税で地域を支える
関西大学教授 宇都宮浄人
[有料会員限定]
この連載では公共交通の重要性を述べてきましたが、これを公的資金で支えるには、財源が必要です。ドイツは、エネルギー税(ガソリン税など)を財源として、道路から公共交通まで整備してきました。ロンドンでは自動車に対する混雑課金も財源の一つです。一方、オーストリアの場合、特定財源はなく、一般会計予算を道路から公共交通にシフトさせてきました。
これに対し日本は、公共事業の道路とは異なり、公共交通への支出はご...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り621文字

ニュースなどで注目される経済学の最新トレンドを、気鋭の学者や有識者がわかりやすく解説します。