混迷の時代、経営思想の確立を 山本真司氏
立命館大学大学院教授(経営戦略)
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米経営者団体ビジネス・ラウンドテーブルが2019年に出した「企業の目的に関する声明」でのステークホルダー(利害関係者)資本主義宣言から、ESG(環境・社会・企業統治)ブーム、新型コロナウイルス禍、そしてウクライナ危機を経て企業経営に関する考え方は大きく揺らいでいる。
社会貢献至上主義的な過激なESG論、資本主義と成長の放棄論から、グリーンウォッシング(見せかけの環境対策)にみられる利益至上主義的...