米国に残るパラノイドの病根 移民や格差が招く「暴力」 - 日本経済新聞
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米国に残るパラノイドの病根 移民や格差が招く「暴力」

本社コメンテーター 小竹洋之

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米国の政治はしばしば怒りの闘技場と化してきた。そこには偏執症的な「パラノイド・スタイル」が息づく――。米歴史家のリチャード・ホーフスタッターが1964年に発表した論文である。

民族、宗教、社会階級を巡る対立や地位喪失の危機に直面すると、過度の興奮や疑念、攻撃性、陰謀論といった症状が現れる。その傾向はとりわけ右派に顕著だと、ホーフスタッターは説いた。

「パンドラの箱」にいったん封じ込めたはずのパラ...

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小竹 洋之

経済部次長、ワシントン支局長、上級論説委員兼編集委員などを経て現職。日米での取材経験を生かし、マクロ経済や国際情勢について幅広く論評する。単著に「迷走する超大国アメリカ」、共著に「技術覇権 米中激突の深層」「米中分断の虚実」。

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