核融合発電、研究開発が加速 5年前倒しで原型炉建設へ
科学記者の目 編集委員 滝順一
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核融合発電は「逃げ水」といわれてきた。常に実用化が先延ばしになってきた歴史があるからだ。その歴史がいま変わろうとしているのだろうか。米英が積極的な開発戦略を打ち出した。これを受け日本の総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)でも「前倒し」の議論が進む。
2022年9月に議論を始めたCSTI核融合戦略有識者会議の冒頭、高市早苗経済安全保障相は「核融合技術の商業化に向けた取り組みを加速していただ...