ロシアの戦後処理、通貨覇権左右 「強いドル」いつまで
櫻川昌哉・慶応義塾大学教授
[有料会員限定]
ポイント
〇国際決済や外貨準備ではドルの優位顕著
〇過去には戦争や危機が通貨興亡の転機に
〇ロシアの戦後復興巡り米中が主導権争い
〇国際決済や外貨準備ではドルの優位顕著
〇過去には戦争や危機が通貨興亡の転機に
〇ロシアの戦後復興巡り米中が主導権争い
米連邦準備理事会(FRB)の利上げもあり、米長期金利は上昇している。海外の資金は米国に吸い寄せられ、ドル高が生じている。
だが長期金利の上昇は、インフレ率の上昇に起因しており、ドルで測った実質金利は大幅なマイナスだ。購買力平価説によれば、インフレ率の高い国の通貨は弱くなるはず...

マクロ経済学などを専門とする学者や有識者が内外の論文やデータを紹介しながら、学術的な視点から経済の動きをわかりやすく解説します。