文化予算削減のしわ寄せ 芸術家守る法整備を
「やりがい搾取」を許さない(5)
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「20年前、映画界にスタッフとして入ったころ、撮影現場で殴る、蹴るの暴力はよくあった。睡眠時間もほとんどなかった。そういうものだと思っていた」。映画監督の深田晃司氏は振り返る。
「でも間違っていた。例えば30年前にも、お金がない中で手弁当でインディペンデント映画を作った先人がいたが、そのころとは違う『確信犯的なやりがいの搾取』が2000年以降に起きている」「スマホでも映画が撮れるようになって製作...