人口減少社会と移民政策(1) 国連報告書が示したシナリオ
国士舘大学教授 鈴木江理子
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まだ日本では「移民」という言葉が耳慣れなかった2000年、移民に言及する2つの報告書が公表されました。
一つは、小渕恵三首相(当時)の私的諮問機関である「21世紀日本の構想」懇談会の最終報告書で、多様性を力とするために、移民政策に踏み出すことを提言しています。
もう一つは、国連人口部の「補充移民」です。「移民は人口減少・高齢化を救えるか」というサブタイトルが示す通り、日本を含む8カ国・2地域を対...
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