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住友林業最高顧問 矢野龍(2)旧満州

優しく真面目な父 戦病死 鶏いじめ、手にお灸すえられる

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僕が生まれたのは旧満州(現中国東北部)の南部、北票という農村地帯だ。朝鮮半島に近く、北京の北東、400キロくらいのところにあって、ペイピョウと発音する。ちなみに僕は1940年の4月生まれなので、西暦でその時の年齢がすぐに分かる。

父、達夫は愛媛県宇和島の出身で、四国の松山の陸軍連隊長をしていた大酒飲みの祖父に反発してのことだったか、大阪などを経て満州に渡った。母、清子は東京の生まれで、継母に冷た...

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矢野龍

住友林業で社長、会長を歴任し、最高顧問を務める矢野龍さんは1940年、旧満州(現中国東北部)で生まれました。敗戦で山口県に引き揚げ、自由気ままに育った自然児で、高校も大学の入試も合格点すれすれだったといいます。縁あって公立の北九州大学外国語学部に入学し、実用英語を学んだことで住友林業が初めて募集した海外駐在員枠で採用されました。入社4年目、矢野さんは米シアトルの駐在員として北米大陸の森林地帯をヘリに乗り、水を得た魚のように飛び回ります。もっとも米国住友林業の責任者として2度目のシアトル駐在時には、現地で訴訟の当事者となり、辛酸をなめる経験もしました。大企業の経営者としては異色の道を歩み、人間味あふれる矢野さんが住友林業の未来までをつづった読みどころ十分の連載です。

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