静岡県の12月小企業景況感 3期連続で改善
静岡県商工会連合会(静岡市)がまとめた2022年12月の小規模企業景気動向調査によると景況感を示す業況DIは産業全体でマイナス21.8で、前月比11ポイント改善した。新型コロナウイルス第8波による感染者の急増や食品を中心とした価格上昇はあるものの、ウィズコロナで経済活動は正常化に向かいつつあり業況が改善する業種が多かった。

製造業は原材料が高騰しているが、需要の開拓や他分野への展開を進めた企業もあり、前月より7.8ポイント改善のマイナス15.7だった。建設業は前月より17.6ポイント改善のマイナス29.4だった。住宅工事では建築用資材の値上げなどがあるものの、公共工事が大幅に伸びた。
小売業は前月から16.6ポイント改善のマイナス28.5となったが、仕入れ価格の上昇や値上げの消費者への影響を注視する必要があるという。
サービス業は前月から2ポイント改善のマイナス13.7だった。旅館業は年末年始の予約が好調だったが、洗濯業は燃料価格の高騰が懸念されるという。
DIは、業況などの質問項目で企業が「良い」と答えた数値から「悪い」と回答した数値を差し引いた値。12月末基準で県内35商工会の経営指導員にアンケートして調べた。34商工会から回答を得た。
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