東京全域でコロナ遠隔診療 都医師会、9月上旬から順次
東京都医師会は31日、自宅療養中の新型コロナウイルス患者へのオンライン診療を9月上旬に始めると発表した。多摩地域を手始めに、東京全域に順次拡大する。訪問看護や往診と組み合わせ、重症化の防止や症状悪化時の早期入院につなげる。
患者は保健所指定のURLを通じてネット上の「仮想待合室」に入ることで、その時点で対応可能な医師の診察を受けられる。当面は登録医の通常業務が終わった後の平日午後6~9時に実施する。1人当たりの診察時間は15~20分を見込み、処方した薬は薬局が患者の自宅に届ける。
スタートアップのマイシン(MICIN、東京・千代田)が提供しているサービスを利用する。都や都薬剤師会とも連携する。
都内では品川区医師会が品川区や地元の薬剤師会と連携したオンライン診療サービスを4月から始めていた。月間の利用実績は5月の30件から8月は約130件に増えている。都医師会はこの「品川モデル」を参考にした。
都内の自宅療養者は30日時点で2万2320人にのぼっており、日々の症状の観察などが大きな課題となっている。
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