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浜松いわた信金、新理事長に高柳氏 経営若返りへ

新理事長に就任する高柳氏㊨と会長に就く御室氏

浜松いわた信用金庫(浜松市)は31日、高柳裕久副理事長(64)が8月2日付で理事長に昇格する人事を発表した。6月16日の総代会を経て正式に決める。御室健一郎理事長(76)は代表権のある会長に就く。2019年1月の2信金合併後に進めてきた組織改革に一定のめどがついたため、経営の若返りを図る。高柳氏は取引先の経営課題の解決に集中的に取り組む方針を示した。

高柳氏は31日の記者会見で、「コロナ禍で地域経済が大きな影響を受けるなか、金庫の経営資源を総動員し、スピード感を持って取引先の支援に取り組む」と語った。御室氏が敷いた路線を基本的に継承し、さらに加速する構えだ。

当面、最も力を入れるのは、地盤とする静岡県西部の中小企業などの経営に深く関わりながら課題解決を図る「伴走型」支援だ。本部と営業店に中小企業支援の専門職員計130人以上を配置したほか、IT(情報技術)部隊も増強。資金繰りや販路開拓、IT化などを幅広く提案する。スタートアップ支援にも取り組む。コロナ禍後を見据えて持続的な成長を後押しする。

人口減少や低金利などで金融機関を取り巻く環境は近年厳しさを増している。高柳氏は「取引先が成長することで地域が活気づき、当金庫の利益にもつながる」と話す。

浜松いわた信用金庫は19年1月に旧浜松信用金庫と旧磐田信用金庫が合併して設立した。設立から2年以上がたち、その間に支店の統廃合や事務手続きの統一化、人材育成などを進め、「計画の8割以上完了した」(高柳氏)。経営基盤が固まり、新たな体制への道筋がついたと判断した。

高柳氏は旧磐田信金で2013年から合併まで理事長を務めた。御室氏は「合併が実現したのは高柳氏の力が大きかった」と評価する。浜松いわた信金では副理事長として改革を支えてきた。「堅実で確かな手腕があり、人望も厚い」(御室氏)。

御室氏は05年に旧浜松信金の理事長に就任し、19年には浜松いわた信金の理事長に就いた。15年以上にわたり経営を率いたなかで、強く印象に残った出来事には新型コロナの感染拡大のほか、08年に始まったリーマン・ショックをあげた。「リーマン後の事業者支援の経験はコロナへの対応に生きた」と語る。07~13年には浜松商工会議所の会頭を務めた。

今後は浜松いわた信金の会長として金庫経営を支えるほか、地元経済界の発展に力を入れる。20年から務める全国信用金庫協会の会長として、信金業界の機能強化にも取り組む考えだ。

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