遠州鉄道が介護研修施設 デジタル化・自動化推進

遠州鉄道(浜松市)は1日、同社の介護事業の人材育成拠点となる「本部研修センター」をホテルコンコルド浜松内に開設する。職員向けの研修を定期開催し、介護の基本や最先端の介護機器の使い方を教える。現場の生産性やサービスの質の向上につなげる。
センターの延べ床面積は107平方メートル。同社の介護施設「ラクラス」に導入していたり導入を検討していたりする新しい介護機器を備える。ベッドに取り付けて心拍や呼吸を自動測定する装置や、排せつ物をボタン1つで清潔に処理するポータブルトイレ、人を持ち上げるのに使うリフトなどの使い方が学べる。
介護業界は人手不足が深刻で、遠州鉄道は2021年11月から現場のデジタル化・自動化を推進している。「人が人にしかできない業務に集中できる環境を整えたい」(同社)。ラクラスは浜松市内を中心に25カ所で展開するなど事業を拡大しており、サービスの質の平準化のためにも人材育成拠点が必要だったという。
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