アルビスの23年3月期、純利益19%減 電気代高騰で修正
食品スーパーのアルビスは31日、2023年3月期の連結純利益が前期比19%減の17億円になりそうだと発表した。従来予想は21億円で3%の増益の見通しだった。電気代とトレーなど包材を中心とする資材価格の高騰が影響する。

売上高にあたる営業収益は3%増の947億円と見通しを据え置いた。4~9月期に富山県内で開業した2つの新店などが寄与する。営業利益は23%減の19億円(従来予想は25億円)となりそうだ。4~9月期は営業利益段階で電気代が約3億円、資材価格が5000万円のマイナスの影響を及ぼしており、この基調が下期(22年10月~23年3月)にも続くと想定している。
同日記者会見した池田和男社長は「電気代(の高騰)を含めて構造変化に取り組まないといけない」と話し、物流費などのコスト削減をさらに進める考えを示した。

23年夏に中部エリアで3店目となる店舗を名古屋市北区に設けることも発表した。北陸の水産品で特徴を出して集客する。顧客が店舗で引き取る形式で展開するネットスーパー事業について、年内に笠舞店(金沢市)を拠点に顧客がネットで注文すると自宅に届ける配送型も始める考えを示した。店舗で買った商品を配達する来店・宅配型も並行して導入する。