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栃木県那須塩原市の温泉宿泊券 「温泉博物館」味わう

ふるさと納税 わがまちの逸品

寄付額に応じて宿や宿泊プランを選ぶことができる

栃木県北部にある塩原温泉郷(那須塩原市)は、エリアによって泉質の異なる6種類の温泉が湧くことから「温泉博物館」をうたう。那須塩原市のふるさと納税返礼品では、同温泉郷にある31軒の宿で使えるペア宿泊券が人気だ。新型コロナウイルスの感染拡大で国内旅行もしにくくなっているが、有効期限の延長など柔軟な対応も取りながら、地域全体のにぎわいづくりにつなげていく。

宿泊券は寄付額5万円の梅コース、7万円の桜コース、10万円の竹コース、15万円の松コース、20万円の紅葉コースの5種類からなる。塩原温泉旅館協同組合が発行しているため、加盟する宿泊施設で利用可能だ。利用者はコースごとに決められた宿の中から旅館やホテルを選び、返礼品の宿泊券を使うことを宿に告げて予約する。繁忙期などシーズンによっては追加料金が発生することもあるという。

宿泊券は寄付額に応じて宿泊プランもグレードが上がり、最も高額な紅葉コースでは「露天風呂付き特別室プラン」「とちぎ和牛懐石プラン」なども対象になる。「宿泊券を両親へのプレゼントにする人もいる」(旅館協の大塚美昭さん)という。

返礼品として扱いを始めたのは2014年12月から。21年7月中旬までに約5300枚発行し、累計寄付額は約5億7000万円。20年は新型コロナの影響で発行枚数は前年比で半減したが、それでも毎月平均70枚以上の申し込みがある。旅行自粛の広がりを受け、宿泊券の有効期限を当初の1年から2年に延長した。旅館協の大塚さんは「いまは使えなくても、コロナが落ち着いたときに来てほしい」という。

塩原温泉は単純温泉、炭酸水素塩泉、硫黄泉、塩化物泉、硫酸塩泉、酸性泉という泉質の温泉が湧く珍しい温泉地だ。かつては皇室の御用邸があり、明治から昭和初期には多くの文豪や画家も訪れた。しかし、関東近辺では草津や箱根などの温泉地に比べると「知名度は低い」(大塚さん)のも事実。

こうした中、様々な泉質や宿を選ぶ楽しみのある温泉宿泊券は塩原温泉のPRに一役買っている。那須塩原市の秋田哲哉主査は「塩原温泉に訪れた客がついでに那須塩原地域の周辺観光をすることも期待でき、経済効果の裾野が広いことも特徴」と話す。

(宇都宮支局 桜井豪)

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