スギノマシン、セルロースナノファイバーを床材に活用

スギノマシン(富山県滑川市)は31日、同社が製造した植物由来の繊維セルロースナノファイバー(CNF)を使用した床材を同社の事務所建物に活用したと発表した。CNFを用いた床材は耐久性が高く、長期間使用できるという。環境負荷の低い同繊維の様々な用途を探る。
滑川事業所(同市)内に新設した労働組合の事務所建物に使用した。床材は電子部品材料製造の利昌工業(大阪市)がスギノマシンのCNFを板状に成形。大建工業が化粧シートなどと組み合わせ、フローリング材に仕上げた。靴やキャスターによる跡や傷がつきにくいという。
スギノマシンのナノファイバーは「BiNFi-s(ビンフィス)」の商品名で展開し、化粧品やコーティング剤などに利用されている。原料には植物由来のセルロースのほか、カニの甲羅などに含まれる食物繊維のキトサンなどを使っている。超高圧の水で材料を切断・粉砕する「ウオータージェット」の技術を利用して製造する。
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