宇都宮のLRT車両、「雷都」の稲妻デザイン 初お披露目

宇都宮市と栃木県芳賀町で2023年3月に開業を目指す次世代型路面電車(LRT)の車両が31日、同市内の車両基地で初披露された。同市は雷が多く「雷都」と呼ばれることから黄色を基調とし、流線型の車両に稲妻が走るようなデザインを施した。

ワンマン運転の効率化をはかるため、すべての乗降口にICカードリーダーを設置。利用客が乗り降りしやすいよう、各扉の高い位置と低い位置の2カ所に設けた。1編成には先頭と最後尾の車両に車椅子スペース計2カ所を設置し、中間車両にはベビーカーや自転車の持ち込みを想定したスペースを確保した。
車両を内覧した栃木県の福田富一知事は「高齢者や車椅子の方に乗ってもらい安全に外出してもらいたい。新幹線などへの接続もよく、ビジネスマンも安心して利用できるのでは」と話した。
佐藤栄一市長は「人や企業の活動を活性化させるまちづくりを進めていく」とし、「LRTは公共交通の空白や不便を解消し、多様な移動手段を提供できる」と強調した。芳賀町の見目匡町長は「朝晩の通勤だけでなく日中の利用を増やす工夫を今後考えていく」と述べた。
