福井に「戦国」ラッピング列車 JR越美北線で運行開始
福井県内を走るJR越美北線で1日、戦国時代などをイメージしたラッピング列車の運行が始まった。沿線に戦国大名・朝倉氏の城下町遺跡があり、最寄りの一乗谷駅近くで「一乗谷朝倉氏遺跡博物館」が同日オープンするのに合わせた。地元特産の笏谷石の色「笏谷ブルー」をまとった復刻車両も登場した。いずれも通常ダイヤのなかで運行する。
午前9時過ぎ、朝倉氏の家紋や騎馬武者を描いた車両と笏谷ブルーの車両の2両編成のラッピング第1便が福井駅(福井市)を出発した。福井県の杉本達治知事は出発式で「一乗谷は有名だが、60歳以上の訪問が多い。若者に来てもらうためにソフトを磨き、戦国期にタイムスリップできる列車にしたい」と述べた。
JR西日本金沢支社の漆原健支社長は「福井の魅力を盛り込んだラッピング列車になった。一乗谷エリアの魅力をしっかりと全国にPRしていきたい」とあいさつした。
越美北線は越前花堂(福井市)―九頭竜湖(同県大野市)52.5キロメートルを結ぶ非電化路線で、越前花堂駅から北陸本線を通じて福井駅に乗り入れている。ラッピング列車は県、沿線2市、JR西日本でつくる越美北線観光利用促進協議会が観光振興のため企画した。