茨城県、偕楽園180周年でツアーや講演会 拓本公開も

日本三大名園の一つ、偕楽園(水戸市)が7月1日で開園から180周年を迎えるにあたり、茨城県は誘客促進のイベントを開催する。偕楽園と弘道館をめぐるツアーを催すほか、創設者である徳川斉昭が書いた「先春梅記」の拓本を初めて公開する。通年で楽しめる魅力を発信し、今後の集客につなげる。
偕楽園は徳川斉昭が1842年に整備し、梅の名所として市民の憩いの場になっている。梅の時期には県内外から多くの観光客が訪れるが、それ以外の季節の集客が課題だった。「勉学の場としての弘道館の対になる場として知ってもらいたい」(茨城県土木部都市整備課)といい、3日には2カ所を巡るツアーを実施する。
徳川斉昭が梅の美しさに感動して書いたと言われる「先春梅記」は市民から寄付されて以来初めて公開する。偕楽園内の好文亭や県庁では過去と現在を比べるパネル展示も実施する。