群馬・太田市の23年度予算案、最大の894億円

群馬県太田市は30日、2023年度の予算案を発表し、一般会計総額を過去最大の894億円とした。前年度当初予算比では1.4%増となる。子どもへの投資に力を入れ、小学校の設備を充実させる。
歳出では、幼稚園から中学生までの給食費無料化事業に13億3464万円を充てる。市内小学校の4校に給食施設を建設する事業に6億5552万円、小学校全校の体育館に空調設備を導入する事業に6億5000万円を計上した。同市独自の電子地域通貨「OTACO(おたこ)」に関わる事業は8億3599万円とした。
歳入では、法人市民税が前年度当初予算比68%増の37億8162万円を見込む。市内に工場を持つSUBARU(スバル)をはじめとした自動車関連企業のほか、新型コロナウイルス感染拡大の影響が和らいだことで製造業以外の業績回復も勘案した。個人市民税は6.5%増の123億7231万円。固定資産税なども増収を見込み、市税収入全体では7.6%増の387億9687万円となった。