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東京都、新たに714人感染 「ステージ4」に悪化

(更新)

東京都は30日、新型コロナウイルスの感染者が新たに714人確認されたと発表した。700人を超えるのは743人だった5月26日以来。10万人あたり直近1週間の新規感染者の合計は約25.6人となり、国が「ステージ4(感染爆発)」の目安とする25人を上回った。変異ウイルスによる感染再拡大への懸念が強まっている。

国のステージ判断の指標は複数あり、病床の逼迫度合いをみる入院者病床使用率は24.0%(28日時点)で「ステージ3(感染急増、20%以上50%未満)」にとどまっている。

菅義偉首相は30日の新型コロナ関係閣僚会議で「(感染者は)多くの地域で低い水準にとどまっているが、東京は増加傾向にある」と警戒感を示した。日本医師会の中川俊男会長も記者会見で「首都圏では既にリバウンド(再拡大)が始まっていると言ってもいいのではないか」と指摘した。

都は緊急事態宣言から「まん延防止等重点措置」に移行した21日以降、飲食店の酒類制限を緩和している。小池百合子知事は過労による入院前の18日、ステージ4相当で酒類提供の全面停止を検討する意向を表明していた。都幹部は30日、酒類の停止に関し「今はまだその状況にはない。社会的にも影響が大きく、専門家の意見を聞く必要がある」と慎重な姿勢を示した。

感染拡大の傾向は都の周辺でもみられる。30日の新規感染者数は、千葉県が156人で約1カ月ぶりに150人を超えた。埼玉県は109人、神奈川県は209人と高水準となっている。

背景には感染力が強いとされる変異ウイルスの広がりがある。国立感染症研究所は30日、「関東地方ではインド型(デルタ株)の置き換わりが進行しつつあり、6月末時点で(感染者の)30%前後を占め、7月半ばに50%を超える可能性がある」との分析を示した。民間検査会社の変異型スクリーニング検査の結果をまとめたもので、厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」に提出した。

都道府県別の割合は、東京が37%、千葉が22%、神奈川県は19%。大阪、京都、兵庫の3府県は5%だった。国立感染研は「関西地方でも置き換わりが進行しつつある可能性がある」との認識を示した。

6月30日時点で都内の感染者は累計17万3934人となった。直近1週間平均の新規感染者は約508人で、前週(約422人)の120.3%だった。都の重症者は、前日より4人増え、47人だった。新たに3人の死亡が確認され、累計の死者数は2234人となった。

新規感染者を年代別にみると、20代が201人と最も多く、40代が143人、30代が132人で続いた。10代と10歳未満の合計は78人となっている。重症化リスクの高い65歳以上の高齢者は42人となっている。

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