山梨県の企業、冬ボーナス増額11.8% 山梨中央銀行調べ

山梨中央銀行が29日まとめた山梨県内企業の2022年冬のボーナス支給見通し調査によると、21年冬より「増額」と答えた企業は11.8%だった。21年冬の調査(9.3%)より2.5ポイント増えた。「減額」は5.6%で、21年冬(11.9%)から6.3ポイント減った。「増額」から「減額」を引いたボーナスDIは6.2(21年冬はマイナス2.6)となり、冬としては4年ぶりにプラスに転じた。
調査を担当した山梨中銀経営コンサルティングは「新型コロナウイルス感染症の抑制と経済活動の両立を図るなかで、企業業績の改善や先行きへの期待、雇用情勢の逼迫感からボーナスDIがプラスに転じた」と分析した。
調査は10月上旬、県内の中堅・中小企業352社を対象に実施し、311社から回答を得た。
製造業は「増額」が9.9%(21年冬は11.3%)、「減額」が6.6%(同10.7%)で、ボーナスDIは3.3(同0.6)と2.7ポイント上昇した。汎用・業務用機械、輸送機械、家具、宝飾、和紙・紙製品のDIがプラスだった一方、電気機械、生産用機械、食品のDIはマイナスだった。
非製造業は「増額」が13.8%(同7.2%)、「減額」が4.6%(同13.1%)で、ボーナスDIは9.2(同マイナス5.9)と15.1ポイント上昇した。レジャー、ホテル・旅館、サービス、建設のDIがプラス。小売業はマイナスだった。