静岡県の有効求人倍率、7月は横ばいの1.31倍

静岡労働局が30日発表した7月の静岡県の有効求人倍率(季節調整値)は、前月から横ばいの1.31倍だった。部材不足や半導体不足が企業の収益を圧迫しているほか、新型コロナウイルスの感染再拡大などで新規求人の伸びが鈍化している。
雇用の先行指標とされる新規求人倍率(同)は前月から0.02ポイント上昇し2.41倍となった。新規求人数は2万3594人と前年同月から9%増えた。業種別には観光需要が回復傾向にある宿泊業が50%増だったが、飲食店は3%減った。製造業全体は8%増えたが半導体不足の影響などが長期化する自動車部品メーカーは4%減だった。
静岡労働局は今後の見通しについて「原燃料価格の高騰が企業の収益を圧迫しており、観光や飲食など価格転嫁に踏み切りにくい産業への影響を注視したい」とした。
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