阿波銀行、損保3社とSDGs包括提携

阿波銀行は29日、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)に関連し、損害保険の大手3社と包括業務提携を結んだ。具体的な活動内容はこれから詰めるが、徳島県内の中小企業や学校向けにSDGsの啓発セミナーを開いたり、大規模災害や新型コロナウイルス禍に対応した事業継続計画(BCP)の作成を支援したりする方針という。
提携先は東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険、損害保険ジャパンの3社。同日に阿波銀本店で開いた調印式で長岡奨頭取は「SDGsを通じた地域貢献に、ぜひ各社の力を貸してほしい」と話した。災害対応や危機管理、事業承継など幅広い分野で損保各社の知見を生かす。
東京海上日動は中小企業の健康経営やBCP作成の支援などに力を入れる。三井住友海上は「災害対応を含めた『想定外のリスクに対するマネジメント』などに力を入れたい」という。損保ジャパンは独自に考案したカードゲームを活用し、企業や学校向けの啓発セミナーなどに取り組む考えだ。

SDGsは「Sustainable Development Goals」の頭文字をとった略語で、国連サミットで2015年9月、全会一致で採択された世界共通の行動目標。国や民間企業の取り組みに関する記事をお読みいただけます。