長野・アルピコ交通上高地線、22年6月に全線運行再開
長野県松本市は28日、8月の大雨で橋梁が被災したアルピコ交通(同)の上高地線について、2022年6月に全線で運行再開するとの見通しを明らかにした。アルピコ交通が被災した田川橋梁の復旧工事を11月から始める。同線は地元住民のほか上高地などを訪れる観光客も利用する。現在は同橋梁を含めた一部区間をバスで代行輸送しており、松本市なども再開に向けて支援していく方針だ。

松本駅に近い田川橋梁は8月の大雨で橋脚が傾いたことで線路がゆがみ、鉄道が運行できなくなっている。復旧工事では傾いた橋脚を撤去したうえで新たに設置し、ゆがんだ橋桁なども修復する。傾いていないもう1つの橋脚についても来年には本格的な補強工事に着手する計画だ。