茨城県、小6の1割が家族の世話 ケアラー調査
茨城県は28日、家族の介護や世話をするケアラーに関する実態調査の結果を発表した。国が同様の調査結果をまとめたが、より詳細な県の現状を把握するために実施した。「世話をしている家族がいる」と回答した小学6年生の割合は10%にのぼり、全国調査の7%を3ポイント上回った。

2021年12月に制定した「ケアラー支援条例」に基づき県内の実態を調査した。中学生は5%(全国6%)、全日制高校生が4%(同4%)、定時制高校生9%(同9%)、通信制高校生12%(同11%)が家族の世話をしていることが明らかになった。
世話の頻度については「毎日」と答えた生徒の割合が全年齢で約5割となり、中には1日あたり7時間以上費やしている生徒が約1割にのぼった。「長時間・高頻度の世話をしている生徒が県内にいることに危機感を抱いた」(福祉政策課)という。
「ヤングケアラー実態調査」として4~7月に県内の小中高校生約16万人や約400校を対象に調査を実施。5~7月には「ケアラー実態調査」として支援センターなどの利用者約1200人にアンケートをとった。
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