京急、AirXとヘリコプター観光で提携

京浜急行電鉄は、ヘリコプターの運航を手掛けるAirX(エアーエックス、東京・新宿)と資本業務提携を結んだ。両社は昨年から三浦半島でヘリコプターの遊覧飛行などの観光プランの実証実験をしてきた。京急は出資を通じて本格的なヘリコプター観光の開発に乗り出す。
AirXはヘリコプターチャーターサービスやヘリの遊覧観光などを手掛けている。今回の提携で、2023年度までに三浦半島に常設のヘリポートを新設。東京都内と千葉県船橋市、横浜市のヘリポートとの間を行き来できるようにし、ヘリコプター送迎付き宿泊プランなどを開発する。
京急は三浦エリアで高級旅館の建設や観光型の次世代移動サービス「MaaS(マース)」の展開など同エリアの観光開発に力を入れている。
中長期的には京急線の主要駅である品川エリア、羽田空港エリア、横浜エリアにヘリコプターの駅「スカイポート」の設置や、「空飛ぶ車」と呼ばれる電動垂直離着陸機(eVTOL)の商用利用などの検討を進め、新たな交通として空の活用を目指す。