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スズキ、9月世界四輪生産43%減 半導体不足など響く

スズキが28日発表した2021年4~9月の四輪車生産・販売統計(速報値)によると、世界生産は127万4800台と前年同期から32%増えた。プラスは3期ぶり。新型コロナウイルス禍で低水準だった前年からは回復した。ただ9月は16万8772台と前年同月より43%減って2カ月連続のマイナス。世界的な半導体不足などの打撃が顕著に出てきている。

4~9月の国内生産は38万4203台と前年同期から6%減った。3期連続で前年を下回った。半導体不足や、コロナ感染が拡大する東南アジアからの部品調達難が響いた。相良工場(静岡県牧之原市)で29日、湖西工場(同湖西市)第一で8日、同第二で9日、磐田工場(同磐田市)で7日、稼働日を全日止めるなど操業を一部停止した。供給不足の影響を受け、国内販売は26万7265台と5%減った。

海外生産はコロナ禍で生産が低水準だった前年からは回復する形となり、89万597台と60%増えた。前年同期を上回るのは3期ぶり。主要な生産国の内訳は主力のインドが63%増となったほか、インドネシアが2.2倍、ハンガリーが17%増、パキスタンが2.5倍、タイが56%増だった。いずれの地域も軒並みプラスを確保した。

世界販売は125万5274台と30%増えたが、経済減速を背景とするインドの市場低迷で苦戦した19年の同じ時期(140万8003台)に及ばず、回復は遅れている。

足元では半導体不足などの影響が色濃く出てきている。9月の国内生産は6万595台と、前年同月比36%縮小した。相良工場で7日、磐田工場で2日、湖西工場第一、同第二ともに1日、稼働日を全日停止するなどの影響があった。生産の落ち込みが響いており、国内販売も4万64台と41%減と、大幅な縮小を余儀なくされた。

海外生産は10万8177台と46%減った。インドでは経済が復調してきたが、半導体不足などに伴う減産が響き、51%減と落ち込んだ。ハンガリーも59%減、タイも13%減った。一方、インドネシアはぜいたく品にかかる「奢侈(しゃし)税」の減免措置を追い風に49%伸び、パキスタンでも減税政策を受けて3%増えた。

インドでは11月、ヒンズー教の新年を祝う「ディワリ」があり祭事商戦の時期を迎える。通常ならば在庫を積み増して商機に備えるが、供給不足で「在庫の積み増しもままならない」と関係者も気をもむ。調達をてこ入れしているが、半導体不足やサプライチェーンの混乱など苦難は重なるばかり。回復の道筋はなかなか見えてこない。

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