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栃木の那須どうぶつ王国、ライチョウ野生順化施設を公開

那須どうぶつ王国の「ライチョウ野生復帰順化施設」ではライチョウが暮らす山の環境を再現する(28日、栃木県那須町)

那須どうぶつ王国(栃木県那須町)は28日、完成目前のライチョウの野生順化施設を報道機関に公開した。ライチョウは寒冷地に生息し感染症に弱いため、施設内の一般公開はせず、職員が出入りする際にも消毒を徹底するなど気遣う。8月4日にも中央アルプスの駒ケ岳(長野県)から野生のライチョウ1家族を施設に迎え、ヒナの自然繁殖と野生順化訓練を行う。

「ライチョウ野生復帰順化施設」では野生のライチョウが採食するコケモモなどの高山植物や外敵から身を隠したり営巣したりするハイマツを植栽し山の環境を再現する計画。夏の間は室温20度以下に保たれた屋内施設で飼育し、その後は自然環境に慣れさせるために基本的に屋外で飼育する。

完成目前の那須どうぶつ王国の「ライチョウ野生復帰順化施設」(28日、栃木県那須町)

性別判定したヒナを、12月にも同じく環境省によるライチョウの保護増殖事業に参加する茶臼山動物園(長野市)の個体と交換し自然繁殖を試みる。同施設では最大4家族飼育できる。佐藤哲也園長は「うまくいけば2023年夏にも施設内でふ化させた個体を中央アルプスに戻せる」と話す。

コロナ下でも希少動物の保護保全を進めるために、同園はクラウドファンディングで2500万円集めた。佐藤園長は「動物園事業を営む上で野生動物の保全は非常に重要。飼育下で育った個体を野生に戻すのは集大成」と意気込みを語った。施設内の一般公開はできないが、「設置したカメラの映像の公開や施設の外から来園客が見られるような方法を考える」(佐藤園長)。

那須どうぶつ王国が飼育するライチョウの雄(28日、栃木県那須町)

同園は20年にライチョウの自然繁殖によるふ化に成功した。中央アルプスで確認されているライチョウは18年に発見された雌1羽と20年に長野県と岐阜県にまたがる乗鞍岳から中央アルプスの駒ケ岳に移植成功したライチョウ3家族のみ。

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