静岡県の有効求人倍率、10月は1.32倍 11か月ぶり減少

静岡労働局が29日発表した10月の静岡県の有効求人倍率(季節調整値)は1.32倍と、前月から0.01ポイント下がった。前月を下回るのは2021年11月以来、11カ月ぶり。原燃料価格の高騰や半導体不足の長期化で、主力の製造業を中心に有効求人倍率が伸び悩んでいる。
雇用の先行指標とされる新規求人倍率(季節調整値)は2.32倍と前月を0.12ポイント下回った。新規求人数は前年同月比6%増の2万4160人だった。政府の観光振興策で好調だった宿泊業、飲食サービス業などで求人数の伸びが鈍化した。
新規求職者数は1万273人と半年ぶりに前年同月を下回った。
今後の見通しについて、静岡労働局は「円安や原燃料価格高騰が中小の収益を圧迫している。欧米を中心とした景気減速懸念が漂うなか、伸びにくい状態が続く」とした。
関連キーワード