/

個人向け穀物の販売強化 中野産業、クックパッドと連携

穀物加工の中野産業(高松市)は、個人向け商品の販売を強化する。料理レシピサイトのクックパッドと連携し、キビの一種であるホワイトソルガムを使用した食品の販売を進めていく。消費者の認知度を高め、これまでターゲットとしてこなかったアクティブシニア層などの開拓を進める。

中野産業はホワイトソルガムを使用した関連商品を多数開発している

1877年に創業した中野産業は、倉庫業と穀物加工業を営む。1999年にアメリカからホワイトソルガムを持ち込んで以来、輸入から製粉、加工、販売までを手掛けている。麦やトウモロコシからは撤退し、現在はホワイトソルガムに特化した事業を展開している。

7月にクックパッドと「商品販売等に関する業務委託契約」を締結した。クックパッドの持つデータやアンケート調査をもとに、市場に広く認知されていない商品の普及を後押しする取り組みで、中野産業を含む計6社が初期支援企業として提携した。

中野産業がホワイトソルガム事業を推進するにあたって、課題となっていたのが認知度の低さだった。持ち込んだ当時は営業先に「ガムか何かですか」と聞かれることが続いた。

米国ではトウモロコシ、大豆、小麦に続く第4の穀物として生産されている。グルテン(たんぱく質)を含まないことから食物アレルギーを起こしにくく、鉄分は米粉の20倍、マグネシウムは6倍と高い栄養価をもつという。現在では使用商品が出回っているものの、広く普及したとは言いがたい。

クックパッドの担当チームとは週に一度のペースでミーティングを重ねている。まず取り組むのはターゲット層の拡大だ。

これまで中野産業はホワイトソルガムを使用した蒸しパンや麺、ミックス粉などを展開する中で、グルテンフリーであることをPRしてきた。今後はクックパッドの提案を受けて栄養素が豊富なことにも焦点を当て、成長期の子供や健康意識の高いアクティブシニアを取り込んでいく。商品のプレゼント企画なども実施して認知度を高める。

料理レシピサイトでは中野産業の企業ページとして、蒸しパンを活用した卵焼き風料理などを紹介している。ユーザーが検索しやすくなるよう、料理名の冒頭に「アレルギー対応」と表記するようにした。

中野産業の穀物事業は法人、個人向けともに展開している。2021年3月期の売上高1億3000万円のうち、約7000万円を穀物事業が占めている。連携事業により個人向け商品の販売を拡大し、3年後には全体で売上高3億円を目標に掲げる。中野宏一社長は「個人向けが伸びて知名度が高まれば、法人向けの販売にもつながってくる」と期待している。(桜木浩己)

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン