富山5信金連携 行政の預貯金照会、電子データで回答
富山県内の5信用金庫が行政機関の預貯金照会に対する回答を電子化した。預貯金照会は税金の滞納や生活保護費の支給などにあたり、住民の金融資産を調べる際に実施する。5信用金庫は共通のシステムを使い、紙を使わず電子データで照会を受けて回答できるようにした。全国の信金で初の取り組みという。

参画したのは県内7信金のうち、富山信用金庫(富山市)のほか、新湊(射水市)、にいかわ(魚津市)、氷見伏木(氷見市)、石動(小矢部市)の5信金。事務効率化サービスを手がけるSocioFuture(東京・港)の「DAIS」と呼ぶシステムを使う。実際の業務は北陸コンピュータ・サービス(富山市)に委託している。
従来、行政機関と金融機関の間の預貯金照会・回答は、紙による手作業と郵送に頼っていた。デジタル化することで、紙文書の削減や業務の迅速化につなげる。5信金はこれまでも事務の合理化で協力している。
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