ドローンで魚群探索、燃料費削減へ 神奈川県などが実験

神奈川県は27日、航空機販売の伊藤忠アビエーション(東京・港)などと飛行艇型ドローンで魚群探索をする実証実験を始めると発表した。同県横須賀市のキハダマグロの漁業者と連携し、小型の漁船に搭載したドローンを相模湾で飛ばし、魚群を探す時間を短縮できるか検証する。探索を効率化し、漁船の運航にかかる燃料費の縮減を目指す。
伊藤忠アビエーションのほか、ドローン開発のスペースエンターテインメントラボラトリー(福島県南相馬市)、横須賀市、長井町漁業協同組合が実験に取り組む。飛行艇型ドローンは全長が200センチメートル、翼幅は310センチメートル、高さ70センチメートルで、およそ漁船から20キロメートルの範囲を飛行する。
まずはドローンで魚群を追う鳥の群れを探し、魚群の種類の判別を試みる。ドローンからの映像をリアルタイムで確認して、位置情報を取得するなどして探索時間を短縮する。30日に初回の実験をし、成果を検証してその後の実証実験につなげる。