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交通弱者の移動支援 神奈川県内で取り組み広がる

神奈川県内で交通弱者の移動を支援する取り組みが広がっている。車いすや介助が必要な人らが移動手段を利用しやすくするため、介護タクシーとのマッチングを支援する実証実験が始まったほか、乗り合いバスの運行も始まっている。新型コロナウイルス禍や少子高齢化による利用者の減少で路線バスなどの維持が難しくなるなか、新たな生活の足として定着を図る。

システム開発のアイネットは18日から湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)で、移動が難しい患者と介護タクシー会社をマッチングさせる実証実験を始めた。

利用者は病院に設置された端末で、車いすや介助が必要かどうか、体格、行き先などを入力する。アイネットのシステムでつながる介護タクシーの11社も配車の可否を入力し、効率的な配車や利用者の待ち時間削減につなげる。

介護タクシーは、介護できる人員の不足などにより、事前予約しないと配車までに長時間かかることもある。アイネットは「移動が困難な人が気軽に移動できるようにしたい」とし、将来はスマホ用アプリを開発して「ヘルスケアMaaS(次世代移動サービス)」として展開したい考えだ。

海老名市ではハートフルタクシー(同市)と調剤薬局を手掛けるメディカルガーデン(同市)などが、4月から乗り合いバス「ガーデン号」の本格運行を始めた。市内在住の70歳以上か、運転免許を返納した人、障害者や妊婦らが事前登録すれば無料で利用できる。

アイシンが開発した乗り合いシステム「チョイソコ」を導入し、事前に登録した利用者が電話予約すると、最適な運行経路、乗降の順番を決めて、利用者の自宅から海老名駅やメディカルガーデンが運営する薬局、市役所など7カ所に送迎する。

2021年10月から実証実験し、本格運行を決めた。海老名市も広報などで協力しており、利用は多いときで1日40件。「会員は現在600人だが、まだまだ増やしたい」(ハートフルタクシー)という。

行政も公共交通のないエリアでの移動支援を模索している。予約型の乗り合いサービスを実施するのは湯河原町だ。18年10月から1年間の実証実験を経て19年から運行。定員4人のセダンを使い、決まった発車時刻の1時間前までに電話で予約する。

利用者は公共交通がないエリアにある35カ所の乗降場所と、町中心部の10カ所の間を乗り合いで移動できる。利用料金は障害者などは1回300円だ。コロナ禍の影響もあったが、利用状況は堅調といい、昨年度は月平均280人ほどが利用したという。

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