浜松のアウディ店舗、CO2排出量を実質ゼロに

自動車販売店で使う電気やガスについて二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにした「アウディ浜松」(浜松市)の公開イベントが27日に催された。運営するサーラコーポレーション傘下のサーラカーズジャパン(愛知県豊橋市)によると、国内の自動車ディーラーで初めて。店頭の電気自動車(EV)向け急速充電器でもCO2フリーで給電し、環境意識の高い顧客を取り込む。
CO2排出実質ゼロの電気・ガス使用店舗の運用は5日から始めた。店舗屋上の太陽光パネル(約400枚、容量150キロワット)をグループ会社のサーラエナジーが設置・維持管理し、発電した電力をサーラカーズジャパンが購入し自家消費する。店内空調向けにはサーラエナジーから「カーボンニュートラル都市ガス」を購入する。年間約115トンのCO2削減につなげる。

発電した電力が余れば売却し、足りなければ別のグループ会社の「CO2フリー電力」を買って補う。従来購入していた電力の価格高騰もあり、電気代は現状15〜20%安くなっているという。サーラカーズジャパンは今後4月に浜松市内の整備工場、23年半ばには「フォルクスワーゲン」の同市内店舗をCO2排出実質ゼロとする予定だ。