23年G7サミット、広島開催を首相に要望 広島市など

広島市の松井一実市長らは27日、首相官邸で岸田文雄首相と面会し、2023年に日本で開催予定の主要7カ国首脳会議(G7サミット)を同市で開催するよう求める要望書を手渡した。被爆地での開催を通じて、核兵器の廃絶に向けた機運を高める狙いだ。
広島県の湯崎英彦知事、広島商工会議所の池田晃治会頭とともに面会した。要望書には広島で開催する意義や、これまで国際的な会議を開いてきた実績などを盛り込んだ。松井市長は報道陣の取材に「広島は平和を象徴する都市。世界の課題について首脳らが議論をするという意味では、この地がふさわしいと思う」と話した。
広島市は誘致に向けた活動のなかで、各国の首脳らが原爆資料館を見学し、原爆慰霊碑への参拝をする時間をつくるよう国に求めていく方針だ。G7サミット開催を巡っては、既に福岡市や名古屋市が誘致に名のりをあげている。