四国銀行と愛媛銀行、8年ぶりベア実施 初任給上げも
四国銀行と愛媛銀行は基本給を底上げするベースアップ(ベア)を、ともに8年ぶりに実施すると発表した。引き上げ幅は四国銀が約2.5%で、愛媛銀が約2%。併せて新卒行員向けの初任給も引き上げる。物価上昇で影響を受けている従業員の生活を守り、優秀な人材の確保につなげる。
四国銀は行員と嘱託の約1400人を対象に、約2.5%のベアを4月から適用する。賃金テーブルの見直しや7月の定期昇給(定昇)と合わせると、平均約6%の賃上げとなる。特に若手行員への配分を重視し、最大で約10%引き上げる。パートや派遣社員の約500人についても、6月ごろに一時金を支給する予定だ。
初任給も4月から引き上げる。1万〜4万円の上げ幅で、大卒で21万5000円、短大卒で19万5000円、高卒で16万2000円とする。
愛媛銀のベアは関連会社の社員やパートを含む愛媛銀グループの全職員約1800人が対象で、引き上げ幅は平均2%だ。別途1.8%の定期昇給も実施する。
初任給は一律で1万円引き上げる。大卒の場合、転勤のある総合職で22万5000円、転勤のないエリア総合職で21万円となる。