会沢高圧コンクリート、福島・浪江に工場・研究拠点新設
コンクリート製造の会沢高圧コンクリート(北海道苫小牧市)は工場と研究開発拠点を福島県浪江町に新設する。バクテリアがひび割れを修復する「自己治癒」コンクリートの生産、製造過程での二酸化炭素排出を抑える技術開発などを進める。2023年4月の操業開始を見込む。

町が造成中の工業団地で2区画を賃借し、工場(延べ床面積約3900平方メートル)、研究開発棟(同約2200平方メートル)などを建てる。試験設備などを含む総工費は約30億円で、3分の2を国の補助金で賄う。従業員約30人で始め、26年に約100人に増やす。
同社は実験施設「福島ロボットテストフィールド」の研究棟(福島県南相馬市)に入居している。浪江町の新拠点では3Dプリンターやドローンを使う独自のコンクリート施工技術の開発にも取り組む。